【思考実験】どんなホームページが欲しいか想像してください

実は、ホームページの事を考えるとなぜか見込み客の事をすっかり忘れ、かっこいいデザインのHPを作って自分を良く見せようとする無意識の力が働いてしまうんです。

企業ホームページの9割が集客に失敗しているという統計データもあります。多くの方が大きな勘違いをし、粗大ゴミのように何の役にも立たないホームページを作ってしまいます。

あなたも同じ失敗をしないために、思考実験をしながら恐ろしい無意識の力を実感してみてください。

「どんなホームページが欲しいかイメージしてみてください」

どんなホームページが欲しいかイメージしてみてください

あなたがホームページを作るとしたらどんなHPが欲しいですか?イメージしてみてください。

私は女性的なデザインのHPがほしいわ!

ボクはAppleみたいなかっこいいデザインのHP!みんながボクのことをすごい!と思ってくれるHPが欲しいな!

あなたのイメージどおりキレイ・かっこいいHPを作ったら、誇らしい気持ちになるし、みんながあなたをすごいと思ってくれそうですよね。


「あなたの想像するHPを見て『すごい!』と言っているのは誰ですか?」

あなたの想像するHPを見て『すごい!』と言っているのは誰ですか?

それでは、あなたが想像したHPを見て「すごい!」と言っているのは誰か想像してみてください。

私の彼氏が「すごい!」と言っているわ。

ボクはキャバ嬢のさりなちゃん。このHPを見て「すごい!」と思って今度デートしてくれないかな。

いずれにしろ身近な人や思い入れの強い人を自然に想像してしまいますよね。


「どんなHPなら儲けられるでしょうか?」

どんなHPなら儲けられるでしょうか?

次は、どんなHPを作ったらビジネスにつながる、もっとはっきり表現するなら「儲けられる」「銭になる」でしょうか?

なんだろう…。

そもそも、ボクがイメージしたかっこいいデザインのHPって儲けられるのかな…。

そういえば、私自身の経験ではHPのデザインがキレイだからという理由で無料相談を申し込んだり、購入を決めたことはないかも…。

私もHPのデザインがキレイ・かっこいいからといって興味が無い物を思わず買ってしまったり、検討もしていないのに不思議な力で無料相談に申し込むなんて魔法のようなことが起こったことは一度もありません。あなたにはありますか?

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「儲けられるHPを見るのは誰ですか?」

どんなHPなら儲けられるでしょうか?

儲けられるHPを見るのは誰ですか?仮に儲けられるHPを持っていたとして、そのHPを見るのは誰か想像してみてください。

あったことはないけど、私のパン屋さんに来てくれそうな。女性で主婦でスマホで検索しそうな人かな…。保育園の送り迎えの途中でよってくれそうな。

ボクはフリーランスの司法書士だから、事務所から車で30分圏内の人で「遺産相続」や「不動産登記」で検索してくれる人かな。

ポイントはここです!


「ホームページは誰のモノ?」

ホームページは誰のために作る?

HPは誰のために作るべきでしょうか?HPを利用するのは誰でしょう?

そんなことは分かってるよ! 見込み客でしょ?

頭では理解できる。でも、どんなHPが欲しいかイメージしたとき、自分がかっこいいと思うデザインのHPをイメージしましたよね。そこには顧客視点はなかった。

あ!そういえば…。

顧客のことなんて全く考えず、自分がかっこいいと思うデザインについて考えていた!

そうなんです。HPを作るとなると、とたんに顧客視点で考えられなくなります。

面白い事にあなたが「イメージしたHPとすごいと言ってくれる人」と、「集客・営業のために必要なHPと想定する読者」は完全に別なんです。


HP制作をするとき、あなたは「願望」と「ビジネスのリアル」を別けて想像できなくなる

HP制作業者と打ち合わせをしながらHPを作っている段階では、デザインのキレイなHPを身近な人が見て、あなたの事を「すごい!」と言っているシーンをどうしても想像してしまいます。

しかし、HPを公開してからリアルな現実に直面します。全く、集客できないんです。

なぜなら、見込み客ではなく身近な人に向けてすごい!と言われる事を目的にしていたから。見込み客にとってはどうでも良いデザインやキャッチコピーだけを必死に考え、かっこよく見せようとしてしまう。

見込み客はコスパが良いのかどうかを知りたいのに、あなたのHPはかっこだけ気にして比較検討するための情報発信を疎かにしてしまう。

見込み客がパン屋さんや司法書士事務所を検索し、購入や相談に来てくれるにはどんなHPが必要かを考えなかった(考えられなかった)。

かっこつけて失敗した、その心の内に分け入ってみよう

かっこつけてHP業者に不釣り合いで中身のないHPを売りつけられてしまった話


あなたが「イメージしたHP」と「儲けられるHP」は違う

HPに失敗すれば即死もありえる

個人事業主の4割が起業1年で廃業してしまうという恐ろしいデータがあります。HPが失敗するなら即死につながる可能性もあるのです。

せっかく起業したんだから儲けられるHPを作りたいな!

結婚もしたいし、子供も欲しい、マンションも買いたい、子供は大学まで出してあげたい。やっぱりお金を稼ぐことは切実な問題。

しっかり考えて集客できるHPを作らないと!

冷静に儲けられるHPは何なのかを考えられるようにならないといけません。とても難しいことですが。


企業ホームページの9割が集客に失敗している

実は、企業ホームページの9割が集客に失敗しているんです。

しかも個人事業主・フリーランスは1年で37.7%が廃業、10年後まで生き残るのはたった1割という悲しい調査結果が出ています。

初めてホームページを作る方はよくよく考えて作らないとほぼ確実に失敗するでしょう。

さらに、このページを読んでいてHPを持っている方、ほぼ確実にあなたのHPは集客できていませんよね? すでにHPを持っている人はほぼ確実に失敗している。しかし、現状を改善するにはどうしたら良いのか方法が分からない、そうですよね?


まとめ

見込み客の事をすっかり忘れてしまう問題とは別に、心のどこかに「お客様は神様、お客様であるオレは神様」という意識があります。一度でも間違った方向に意識が行ってしまうと、ホームページ制作者が「それ間違った方向行ってますよ」と言ってもなかなか聞く耳を持てません。

そこで常に意識していただきたいことがこちら。

  • HPは集客のために作る
  • HPはあなたではなく、見込み客のために作る(顧客視点)
  • HPはかっこいいデザインを目的にするのではなく、見込み客の知りたい情報をサクサク快適に届けることを目的に作る

HPで集客するために作ったはずなのに、作っていくうちに方向性が右往左往し、気づいたら集客力のないHPが完成するという悲劇はさけたいものです。

私のお客様である、あなたの成功のため、私自身もyes・but話法や提案手法などをさらに勉強し、気持ちよく意見を聞いていただけるよう日々精進していきます。

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