個人事業主・法人問わず気軽に起業ができる環境が整ってきました。とはいえ、その後も順調に営業できるのでしょうか?
米国の統計情報や「中小企業白書」の信頼できる調査データをもとに「起業後の生存率・廃業率」をご紹介いたします。あなたは何年生き残れると思いますか? 実は恐ろしい統計データが出ています。
米国『起業5年以内に80%のビジネスが廃業』
大手インターネット関連企業へのコンサルティングを行うネットマーケティングの第一人者 米国のリッチ・シェフレンによると起業5年以内に80%のビジネスが廃業するそうです。
起業5年以内に80%のビジネスが廃業
最初の5年間で80%のビジネスが廃業し、残ったビジネスのうちの80%が次の5年間で廃業する。この結果、ビジネス全体の4%しか生き残ることができず、96%が廃業する。
中小企業白書『1年で37.7%が廃業、10年後まで生き残るのはたった1割』
中小企業白書から日本の調査データを見てみましょう。以下に紹介する調査データは、19年間にも及ぶ「個人事業主」と「会社」の生存と廃業の平均値です。いったいどれだけ生き残れるのでしょうか?
個人事業主の生存率・廃業率
個人事業主の生存率
- 1年で37.7%、3年で62.4%が廃業
- 10年では88.4%が廃業。10年生き残るのはたった1割のみ
中小企業白書によると個人事業主として開業した人の約4割が1年以内に廃業。2年で約半数。10年後まで生き残れる方はたった1割しかいません。
会社の生存率・廃業率
会社の生存率
- 1年で2割が廃業(倒産)
- 10年後まで生き残れる企業は36%
個人ではなく会社を設立した場合、1年で2割が廃業(倒産)。5年後には約半数。そして10年後まで生き残れる企業は36%でした。
このデータは製造業のみ
このデータは製造業に限定した物。企業・個人事業主両方の開業年や廃業年など複数データを長期間調査したデータが無いためとのこと。その他の業種も分析した場合はもっと悪いデータがでるのではないでしょうか?
閉店したラーメン店、4割がオープンから1年以内に営業終了
閉店した飲食店の件数を業態と営業年数ごとに集計したところ、アジア料理、ラーメン、中華、そば・うどんについては、7割以上の店舗が営業3年以内で閉店しており、4割以上の店舗については営業1年以内に閉店していることが判明したとのこと。怖いですね…。
まとめ
まとめ
- 米国のデータ『起業5年以内に80%のビジネスが廃業』
- 中小企業白書『1年で37.7%が廃業、10年後まで生き残るのはたった1割』
起業することを目的にしてしまう方も多いですが、あなたの配偶者やお子様などの家族。また会社組織であれば社員など。安易に起業し廃業することで悲しませたり迷惑をかけてしまうことになります。安易な考えで起業したり、ビジネスをせずに生き残るために必死で考え行動しましょう。