見込み客はホームページのデザインをどう思っているのか? HPはデザインが命?

かっこいいHPを見込み客はどう思っているのでしょうか?私がかっこいいデザインについて経験したことや、知っていることを簡単にお話します。あなたのホームページを誇らしいほどかっこよくする場面と、それを使う見込み客の2つの視点で考えてみてください。


小さな会社・お店のためのホームページ集客入門

ホームページを活用すれば低コストで大きな集客効果を得られる。一方、企業HPの9割が集客に失敗、「HPなんて…」という安易な思い込みが原因。小さな会社・お店向けにHP集客の考え方や千葉県のパーソナルトレーニングジムのHP活用、小さな英会話サークルが検索上位になるためにやったことなどの実例を紹介しています。

目次

強制的に流れる動画やアニメ

見込み客とのすれ違い
HP制作検討中の司法書士

サイトに訪問したら最初に動画やアニメを強制的に流して、ボクの偉大さを知らしめたいな!

見込み客

イラッ! 動画やアニメ、どうでもいいんで料金とかアクセスとか私の知りたい情報サクサク見せてください…。

10年前のFlash全盛期(Flashとはアニメを簡単に作れるツール)、お店の紹介アニメをHPの最初に表示するのが流行しました。が、アニメはだいたいskipされてほとんど閲覧されませんでした。お金と時間をかけたのに全て無駄に…。

見込み客からすれば値段や事例やアクセスなど知りたい情報をすぐに見たい。もちろんHPのオーナーはかっこいいアニメを見て、ウチがとても雰囲気が良く高いセンスを持っていると考えて欲しい…。そんな思いを押し付けられても、正直どうでもいいアニメなんて見たくありません。

事実、あなたもYoutubeで強制的に流れる動画広告だって5秒後に必ずスキップしていますよね?

うちの3歳になる甥っ子だって字も読めないのに動画広告がはじまるとイライラしながらスキップボタンの場所を連打しています。

山本真一

私の場合も本田翼のCMは不覚にも終わりまで見てしまいました。が、それ以外はだいたいスキップしています。


強制的に流れる映画の予告編

見込み客とのすれ違い
映画宣伝の偉い人

トムはスタントなしで撮影してるの! しつこいくらい予告動画を流しなさい! とにかく派手にバーンと!

見込み客

Youtubeや映画館でもう予告は見てるんで、サイトでわざわざ強制的にみせなくてもいいです。うざい!

映画の告知サイト(例:https://missionimpossible.jp/)。出演している俳優や、どんなストーリーなのか、どこの映画館でいつまでやってるのかを詳しく知りたい。なのにサイトにアクセスするといきなり動画がはじまる。

腹が立ちませんか?

山本真一

テレビCMなどは、目的もなくボーと見ています。なのでインパクトがあったり目をひくような内容にする必要があるのでしょう。意外なストーリーのCMや耳に残る音楽など過剰なモノが受けます。宣伝なんてしたことないですから、私たちはTVのように派手でインパクトがあれば良いと無意識に考えてしまいます。

山本真一

しかし、ネットでのユーザー行動やニーズは全く違います。HPの閲覧者は目的があり、調べ物をしています。調べ物をしているときに目的と全く関係が無いモノを押し付けられるとストレスを感じますよね。


サイトトップを彩るスライドショー

見込み客とのすれ違い
HP制作検討中の司法書士

やっぱりボクの偉大さを知らしめるためには、かっこいいスライドショーがマストだよね! 動きにこだわって、シュッシュじゃなくてホワァーンって感じの!

見込み客

ほーん、スライドショーとか、オレが知りたいことじゃないから見ないのよね。

サイトのTOPでかっこいいバナーが順番に表示されていくスライドショー

動きがかっこよくTOPページにいろいろ情報が掲載できるので便利です。しかし…? これもあまり閲覧されていないんです。

ユーザーは自分が知りたい情報がすでにあって、その情報を素早く見たい。重くて邪魔なスライドショーはうっとうしい…。

山本真一

みんなだいすきAppleのサイト。TOPページにスライドショーないんですよね。
TOPに訪問するのも「新作のMacbookのページが見たい!」「新しいiPhoneの情報を見たい!」と目的があって来ますから、情報を押し付けなくてもいいんですね。


デザインが派手なバナー

見込み客とのすれ違い
HP制作検討中の司法書士

バナーはデザインが命! もっとかっこよく派手にしろ! まったく使えないデザイナーだな!

見込み客

バナーなんて広告でしょ?見ないから。

バナーは売り込み要素の強いモノだと見込み客は無意識に理解しています。そのため、脳内でショートカットされ見られないということが数々の調査から明らかになっています。

バナー作成をHP屋さんに依頼するときも、デザインは納得行くモノができるまでいろいろと注文しますが、実は見られていないんです。

山本真一

研究でも明らかになっています。「バナーは目に入らないのか?
バナーはかっこいいデザインにすることが目的ではなくクリックさせることが目的なので目立たせるためにあえて汚いデザインにしたりキャッチコピーを縦書きで配置するなどもテクニックとしてあります。

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検索に先進的なアニメーション

見込み客とのすれ違い
巨大ECサイト担当者

商品を絞り込み検索するときに、カテゴリ表示や矢印がアニメしたらかっこいいでしょ? 担当者としては動きにこだわりたいんだよねぇ。

見込み客

はぁ? 動きなんてこだわんないで重いとムカつく!サクッと検索させてよぉ…。
てか、わたしたち子育て世代の主婦が使うサイトよ、かっこよくて先進的なイメージのアニメーションとかいる?

洋服を販売するECサイト。絞り込み検索を導入するタイミングで、依頼してきた担当者の強い要望でアニメーションを凝ってみました。しかし無意味なアニメーションで検索が重くなり、見込み客から大不評。

結局、見込み客が求めていたモノはシンプルな検索でした。

顧客視点であれば、服の種類やサイズや色や値段や、欲しいモノや探しているモノが素早く検索できればそれでいいと理解できたが、プロジェクトが進むうちに担当者の強いエゴが入ってきて大きく方向を間違えてしまったのです。

アニメ過多の検索と、通常の検索に戻す作業で2倍の金が無駄にかかってしまいました。

山本真一

これは大阪に拠点のあるすごくでっかいECサイトの話です。信じられないでしょ?企業の規模にかかわらずやっぱりどこかで道を踏み外してしまうんです。


HPで集客することから、派手好きな社長の趣味を実現することに目的が変わってしまった

見込み客とのすれ違い
社長@派手好き

キャバ嬢のりおなちゃんに「社長すごい!」って言ってもらえるように派手で奇抜なデザインにせい!

見込み客

なんだこのサイト? 使いづらいー。 どこに私が探してる商品の説明ページがあるのよぉ!

派手好きな社長が自社HPを初めて作ることになりました。当時最先端だったカード型デザインにしたいとノリノリに。

例:カードのようにいろいろな情報が散りばめられているデザイン

カードが散りばめられるように、自社の商品をたくさん掲載すれば面白くかっこよく、社長も自慢できるだろうと。

しかし、見込み客は知りたい商品や欲しい商品がすでにあり。その情報を早く探し読みたかった(当然ですが…)。カード型でランダムに情報が配置されると探しにくくてしょうがない。

結局、サイト公開後のアクセス解析の結果、カードの部分はほぼクリックされず、ページの一番下にあるシンプルなテキストリンクがクリックされていました。

山本真一

一番こだわったところを「使ってないんカーイ!」と、よしもと新喜劇みたいにずっこけました。
(社長が興味を失ってからサイトは大幅に改修しました。)

山本真一

デザインで奇をてらっても「すごーい!」とは思ってもらえないので、ベタでシンプル、デザインではなく文章で勝負するHPがおすすめ。


社長のおむずかり

見込み客とのすれ違い
社長@IT苦手

ホームページリニューアルプロジェクトは、お前に任せる!

社員のK林さん

がんばるぞぉ! HP完成しました! どうですか!?

社長@IT苦手

デザインが気に食わん! 全部やり直し!

社員のK林さん

ええ〜?? 全部やりなおしぃ…。任せるって言ったじゃーん…。

半年近くの時間と数百万のお金をかけて中小企業の製造業のホームページを古いものから新しく作り直しました。全権を委任されたはずのホームページ担当者のK林さんははりきりました。サイトが完成し、週明けには公開するという段階に。社長に来週公開するHPを見せました。

「よくやったK林!」とお褒めの言葉を想像すると…

「なんだ、このデザインは!!」

想定外の一言。からの重箱の隅をつつくようなダメ出しの数々「い、いまさら…?」。公開は延期となったばかりか、社長が音頭を取ってサイト作成をやり直すことに…。

以前のサイトは社長が主導して作ったサイトで愛着が強かったらしい「なら丸投げすんなよ…」。

ごねにごねたが結局2サイト分の金が必要に。社長のおむずかりを静めるためにすごいお金が消えたのでした。

山本真一

例えば注文住宅が完成し、引き渡しの日になって、「やっぱりデザインが気に食わない」と、ゴネて作りなおしさせれば、1回目のお金と、その家を壊した費用と、2回目のお金が必要ですよね。HPも同じなんです。


まとめ

本当にあったんです…
男子

笑い話みたいにバカな話が多いんだね。

女子

こんな事本当にあったの?

山本真一

ちょっと大げさにしてますが、こういったことはありました。

山本真一

見込み客とかっこいいHPデザインのすれ違いは良く起こります。HPは集客を目的につくられたはずなのに9割が失敗しているという理由も、HPを作るとなると浮かれてしまって正常な思考ができなくなるからかもしれません。

にわかには信じられないような狂ったエピソードの数々ですが、こういった狂った事が大企業から個人HPまで日本中のあらゆるところで本当に良く起こります。

皆さん勘違いしてしまうのは主役を自分だと思ってしまうことです。HPを利用するのはあなたではなく、HPを見てくれるお客様だということを忘れないでください。

OMOTENASIの心を持って、どうすればより探しやすく、わかりやすく、気持ちよく情報を読んでいただけるかを考えてサイトを作りましょう。

山本真一

HP制作を外注すると当事者意識が無くなり、自分をかっこよく見せるためにHPのデザインにこだわってしまいます。見込み客にとってはどうでも良いことなのに…。
しかし、HPを自作するとそもそもデザインにこだわることができませんし、アクセス解析を見ながらリアルな状況を把握。どうすれば読んでもらえるのかトライアンドエラーを繰り返すことも簡単。自作しながらHPを育てるのがおすすめです。

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