HPで重要なことはなんでしょうか? やはりデザインでしょうか? Appleのようなデザイン(見栄え)にすれば魔法のような不思議な力が働いて集客できるようになるのでしょうか?
ホームページを活用し集客や営業をするうえで重要なこととは?
端的に説明している文章があるのでご紹介します。2014年ごろにネット上で有名になった感動的な文章です。
これはウェブページです
たいしたページではありません。 あるのは言葉だけ。
それをあなたは読んでいます。 オシャレなデザインや、レスポンシブなレイアウト、魔法のようなスクリプトに私たちは魅了されてしまいました。
でも、ウェブで一番強力な道具は、今も昔も言葉です。
私が書いた言葉を、あなたが読んでいる。これこそ魔法です。
私はブリティッシュコロンビア州の小さな都市にいますが、あなたは別のどこかにいることでしょう。
私は2013年6月20日の早朝にこれを書きましたが、あなたは違う日時にこれを読んでいることでしょう。
私はノートパソコンでこれを書きましたが、あなたは携帯電話でこれを読んでいるかもしれないし、タブレット端末やデスクトップ端末で読んでいるかもしれません。
私とあなたがこうして繋がることができたのは、私が書いた言葉をあなたが読んでいるからです。
ウェブとはそういうものです。
場所や端末、タイムゾーンが違っても、このシンプルなHTMLページで私たちは繋がっています。
私はテキストエディターでこれを書きました。全部で6KBです。コンテンツ管理システムも使わなかったし、グラフィックデザイナーやソフトウェアディベロッパーにも頼みませんでした。使われているコードも多くありません。段落や構成、強調といったシンプルなマークアップのみを使っています。
娘は8歳のときに私からHTMLを学びました。一番最初に彼女が書いたのはリスの物語でした。彼女は「HTMLを書いていた」のではなく、世界中に何かを伝えようとしていたのです。家のコンピューターで物語を書き、それを世界中に公開できるなんて、彼女には信じがたいことでした。娘にとってはHTMLなんてどうでもよく、物語を伝えられればそれでよかったのです。
あなたはまだこのページを読んでいます。
シンプルなページでも、伝えられることはたくさんあります。もしあなたがビジネスパーソンならば、何かを売ることができるでしょう。あなたが先生ならば、何かを教えられるかもしれません。あなたがアーティストであれば、自分が創ったものを見せることができます。
そして、あなたが上手く言葉を使えたら、人々はそのページを読んでくれるでしょう。
もしあなたがウェブデザイナーか、ウェブデザイナーのクライアントなのであれば、まずは言葉から考えてみてください。スタイルガイドやフォトショップのモックアップからではなく、言葉から始めるのです。
伝えたいことは何ですか?それがなければ、余計なパーツをつけるのは無意味です。伝えたいことを一つだけ考えて、それを一つのページに落としこんでみてください。公開した後でも、推敲を重ねてみてください。何かを足したいと思ったときは、「これを足すことによって、伝えたいことがもっとハッキリするだろうか?この書体や画像、リンクは読み手の理解を助けるだろうか?」と自分に聞いてみてください。もしも答えが「いいえ」であれば、足す必要はありません。
ウェブデザインの本質は、言葉です。言葉は、デザインをした後に考えるものではありません。言葉はデザインの始まりであり、中心であり、主役なのです。 言葉から始めましょう。 それでは。
ジャスティン・ジャクソン
会社や商品・サービスを、デザインで大きく魅力的に”偽ろう”としてもすぐにバレます。デザインでは見込み客を騙すことはできません。自社のだめな点をHPのデザインで挽回することは不可能です。
デザインではなく言葉で顧客に伝えるんです。自社のサービスや見込み客のことを考え抜いて、魂をこめたHPを創りましょう。
あなたが本物のプロフェッショナルであるならわかるでしょう、自分のサイトの情報が良いか悪いかを
Googleの偉い人もこう言っています。
コンテンツ品質はどうやって向上させたらいいの?
ランキングを上げるためではなく、ユーザーを満足させるコンテンツを作ればいい。
そのコンテンツが本当に品質が高いかどうかは自分自身でわかるはず。
いかに”愛”があるコンテンツを作るかが重要。
コンテンツ作りは愛。
愛を持って自分のサービスを作っていってほしい。高品質コンテンツに求められるのは”愛”――日本語検索独自の品質評価アルゴリズム更新についてGoogle社員が語った #inhouseseo
自社サービスが競合と比較してどういった利点があるかや、競合に勝つためにはどうしないといけないかを真剣に考えている方が少ないのかもしれません。
現実がシビア過ぎて直視できないのかもしれませんね。自分自身を見つめ直す事や欠点や課題と対峙することはとても辛いことです。
そこから逃げるために、見せかけだけのデザインや、一見かっこいいのに何も言っていないHP文章を作ってしまうのです。
見込み客は馬鹿ではないのでそんな安易な考えに騙されるわけもなく結果成果を出すことができないのです。
<まとめ>重要なのはデザインではなくテキスト、そして愛
Googleの偉い人が言うように「HP(コンテンツ)に愛があるかどうか」が問われています。あなたは自社サービスや自社商品のプロのはずなので、自社HPにユーザーを満足させる情報がちゃんと掲載されているかどうか?そのコンテンツの品質が高いかどうかは自分自身でわかるはずです。
「私自身が顧客だったら自社HPで買うだろうか?」「競合HPと比較検討して自社HPの優位性・ダメな所はどこだろう?」と脳みそから汗をかくほど考え抜き、試行錯誤してみてください。
誰も面倒な宿題なんてしたくありません。夏休みの宿題から逃げ、ついつい遊んだりゲームをし、ダラダラと時間が過ぎ、夏休み最終日に泣きながら宿題を片付ける…。そんな少年だったのでよく理解できます。
自分のサービスのメリット・デメリット、競合との比較。そんな面倒で憂鬱になる事はしたくない(逃げたい)。だからこそ、イメージだけを伝えればHP業者が作ってくれる安易なHPデザインに逃げる。
見込み客はデザインなんかどうでもいいし、あなたの理想のデザインと見込み客が読みやすく理解しやすいデザインは全くの別物。かくして粗大ごみのように集客できないHPが完成。事実、統計によると9割の企業HPが集客に失敗。
あなた自身が逃げずに、ビジネス(人生)の宿題と対峙できるかが問われています。