- 高性能LPOツール(月額30万円)を使った施策
- 見込み客が何を探しているのかをツールで把握し、その顧客専用の縦長ページに誘導
- Googleで3番目に検索されるキーワードはYahoo!、検索ニーズが読み取れないからこそツールによる自動最適化が必要だった
今回は私が会社員時代に、クライアントへLPOツールとランディングページの活用を提案し、サイトからの申し込み率を平均値の10倍にした事例についてお話ししたいと思います。平均値の10倍の申し込み率を出すという事は脅威的な事です。
LPOツールで、ホームページに訪問しているユーザーの属性を見える化し、その属性専用のセールストークを縦長のランディングページで展開して、一気に申し込みまで刈り取るという事をしました。
事例実施前の課題
アクセスが多くサイト規模も巨大、満員のディズニーランドやハロウィンの渋谷のように混雑(混乱)
サイトが大きく・アクセスが多いサイトの課題
- サイトが巨大すぎて、どのページを見ればいいのかわからない…
- プランが多すぎて、どれを選べばいいのかわからない…
- キャンペーンが多すぎて、どれが私に該当するのかわからない…
- 指名キーワード検索(社名・サービス名)ばかりでユーザーが何が知りたいのかわからない…
ハロウィンの混雑した渋谷(参考:ハロウィーンで渋谷は大混雑 機動隊出動、男2人を逮捕)のように混乱していました。そこでLPOツールという「DJポリス(参考:渋谷に地響き…決勝T進出決定に歓声 将棋倒し警戒、DJポリスも注意訴え)」のような交通整備ツールを活用する提案をしました。
LPOツールでユーザーニーズを読み取り最適化
LPOとは?
LPO(エル・ピー・オー)とはLanding Page Optimizationの略で、入り口ページを最適化するという考え方やテクニックのこと。
Google広告やYahoo広告などのインターネット広告が一般的になり、広告費も年々上昇。広告費を無駄にせず成果を上げるために、「LP(入り口ページ)を最適化して逃げちゃうお客さんを少なくしないとダメだよね」という需要から出てきた考え方です。
LPOが重要になった背景
- 広告に100万円もかけたのに1人も集客できずに、広告費が溶けちゃったよ…
- サイトのTOPページが入り口になるんじゃなくて、9割の人がブログ記事から訪問して、9割がすぐ帰ってしまう…
- 最初の接触でダメなら二度目はない、一期一会にすべてをかける!!
「広告費を無駄にしたくない」「検索エンジンが進化した結果、トップ以外のページが入り口になるケースが増えた」「スマホ普及や検索があたりまえになり、顧客が能動的に情報収集しながら、ホームページ情報だけでどの商品・サービスを購入するかを決めるようになり、HPの最初の接触でつまずくと二度目の機会がなくなる」ということから。
LPOの具体例
- LP(エル・ピー/ランディングページ/入り口になるページのこと)を作る
- 広告の入り口ページを1ページ完結型の縦長ページにする
- 縦長ページに物語や営業トークのテクニックを使う
- 派手で目を引く装飾を使う
細かい定義はたくさんありますが、現在ではほぼ「縦長ページを作ること=LPO」という意味になっています。
LPOツールって何?
LPOツールとは、入り口ページを最適化するための専用ツールのこと。ユーザーの条件に応じて自動的にサイトを変化させてれます。また検索エンジン(GoogleやYahoo!)が進化し、検索キーワードに応じた下層ページをおすすめしてくれるので、想定外のページが入り口になることも。ツールが自動的に入り口ページを最適化してくれると便利です。
LPOツールの活用例
というように「条件」と「アクション」を設定できます。また、実施する個々のアクションにはABテストや多変量解析テストを実施できる、ユーザーからの申し込み・問い合わせを増やす事ができます。
実施した施策内容
ツールの発動条件から複数のユーザー像を設定
LPOツールの施策概要
- 回線最適化:
- ADSL回線であれば光回線への乗り換え
- スマホ回線には安いMVNOやWifi
- エリア最適化:
- 関西エリアであれば、関西で競合となる企業との比較
- 東海エリアであれば、東海の競合との比較
- 学生最適化:
- 大学入学キャンペーンを訴求
- 学割キャンペーンを訴求
- 引っ越し最適化
- 引っ越しキャンペーン
- ADSLから光回線への乗り換え
- 会員 or 非会員最適化
ツールの機能から発動条件とユーザー像を形にし、どうやって誘導すると申し込みにつながるかを逆算し施策を考えました。
各ユーザー専用の縦長ランディングページを作りました。そして縦長ランディングページでは、それぞれのユーザーに最適なセールストークを展開、思わず申し込みしたくなるような仕掛けを作りました。
ツールが発動条件に応じて、各ユーザーを専用縦長ランディングページに誘導してくれる仕組みができました。
検索キーワードから読み取れない需要を予想し最適化した
Google検索で三番目に検索されたキーワードは「Yahoo!」って、ユーザーは何がしたいねん?
Google検索で三番目に検索されたキーワードは「Yahoo!」だそうです(参考:Googleでの検索ボリューム、トップ3のワードはYoutube、天気、ヤフー【フルスピード調査】)。「何を知りたくてYahoo!と検索したのか?」検索キーワードからユーザーが何をしたいのか把握できない場合があります。
例えば、アマゾンで一番検索され、購入に直結しているキーワードは「アマゾン」か「amazon」でしょう。とりあえずアマゾンに訪問して、アマゾン内で検索します。彼らが欲しい商品は本かもしれませんしDVDかもしれません家電製品か食品かもしれません。このキーワードワードから何が欲しいのか全く分からないのです。なのでLPOツールを活用して自動最適化が必要でした。
結果
申し込み率が通常の10倍に
LPOツールを活用した施策の結果、通常申し込み率の10倍を超えました。それぞれのユーザーを自動で最適化する専用ページで刈り取る事で平均の10倍を実現出来ました。 LPOツールで特定ユーザーが訪れたページを最適化し、その人が買いたくなる営業トークをすれば、驚異的なCVRが出るという事がわかりました。