既存HPをWEBコンサルで改善し、フルリニューアルで問い合わせ月100件獲得

ざっくり言うと
  1. リニューアルではデザインが新しくなるだけで全く集客できず100万円前後の費用が無駄になるケースが多い、データに基づいた改善を提案。
  2. いきなりリニューアルせず、既存サイトを使ったコンサルからスタート。
  3. アクセス解析で課題を見える化しつつデータを貯める。
  4. 既存サイトを活かしながら、SEO対策やサイト改善、広告運用など即効性のある施策で成果を出す。
  5. 既存サイトの弱点が明確になった段階でフルリニューアルを実施、問い合わせが劇的に増えた(月0件⇒100件)。

ドラえもんのように裏技を使って魔法のような成果を出したのではなく、ダイエットでつらい食事制限や面倒な運動をして減量に成功したり、英会話の勉強で毎日1時間勉強をコツコツ続けるような地道な施策で成果を出した事例を紹介します。

クライアントデータ

ソフトウェを開発するIT企業ですが、ホームページを使った営業は苦手でした。10年近く運用している古いサイトはコンテンツを継ぎ足し継ぎ足しで使っていたため整理されておらず、検索にもヒットしませんでした。

C社

状況HPで集客したい、営業ツールとして社内で活用したい
規模社員数:50名
ビジネス形態BtoB
事業内容ソフトウェア開発・システム運用。建設業界向け・帳票ソフトウェアを開発販売。

サイトデータ(リニューアル前後)

リニューアル前30ページ
リニューアル後サービス特化サイトを制作(4サイト)

提供(WEBコンサルティング)

結果問い合わせ数:数年間0件 → 月間100件
期間1年
担当業務・サイト改善、クリエイティブ作成、企画、CMS構築(MT)、コーディング、リスティング運用、SEO、アクセス解析、改善提案、リニューアルのディレクション
※リニューアルサイトのデザイン以外全て
チーム編成WEBコンサルタント(私) / 先方:社長、副社長、デザイナー

コンサル前の基本的な作戦

  1. 課題を把握する:アクセス解析や競合調査などでサイトが集客できない課題を把握する
  2. 応急処置:緊急度の高い箇所を応急処置的にスピードとコスパの良い施策でカバー
  3. 本質的な改善施策を練る:データや検証、クライアントとのコミュニケーションを通して本質的な施策を考える

WEBコンサルティング前の課題

  • サイトは10年近く運用していたが、問い合わせは年間0件だった
  • SEOで検索しても社名以外ではヒットしなかった
  • サイトは片手間に作り、継ぎ足し継ぎ足しでコンテンツを増やしていったため導線がぐちゃぐちゃ
  • 社内にホームページを使って営業する文化が無かった

既存サイトを活用したWEBコンサルティング(1〜6ヶ月)

既存HPを使って、データに基づいたPDCAを地道に実行。定例ミーティングでアクセス解析結果を報告し、課題を共有。改善施策を提案し次回アクションを決め、改善施策を実行。

  • リスティング運用:建設・帳票関連のキーワードで見込み客と接触できていなかったので広告で集客
  • LP作成:既存サイトでは訴求力が弱すぎたので訴求力の強い縦長ページを作って見込み客を刈り取り
  • SEO対策:既存サイトを使い予算内で対応可能な改善
  • LPOツール運用:検索キーワードや潜在ニーズに応じてサイトを自動最適化するツールを利用
  • サイト改善:コンテンツ・導線整理など優先順位の高い物から着手
  • アクセス解析・調査:データを見える化
  • 定例ミーティング:アクセス解析報告、SEO順位レポート報告、リスティング広告効果報告、改善提案

1.広告・ランディングページ・LPOツール

応急処置的に即効性のある施策を最優先で実施。

  • リスティング広告
  • ランディングページ制作
  • 広告とLPのABテストを実施
  • どんな広告のクリック率が高いのか?どんなキーワードのCVRが高いか?日々検証
  • 同時にLP(文言・デザイン)を検証

2.自動最適化ツールを使って弱点をカバー

入口ページを自動的に最適化してくれるLPOツールを使って既存サイトの弱点をカバーしました。

  • ユーザーの行動履歴に連動したLPO
  • 入り口ページの改善や、コンテンツ力の弱さ、導線の分かりにくさをLPOツールでカバー

3.データを蓄積

  • 競合調査で、負けている・足りないコンテンツを探した
  • 見込み客がよく検索するキーワードを調査
  • どういったデザインや要素で構成されたクリエイティブの効果が高いかが検証によってわかってきた

4.明らかになった課題

課題

  • コンテンツが古い・弱い、問い合わせしたくなる魅力的な営業フックが無い
  • 社内でホームページを更新できない

わかったこと

  • 効果の高いクリエイティブの傾向がわかった
  • 問い合わせに貢献するキーワードと必要なページがわかってきた

フルリニューアル(7〜12ヶ月)

弱点を改善するためサイトのフルリニューアルを提案、WEBコンサルティングからフルリニューアルに方向転換しました。

  • サービスごとに独立したサイトを立ち上げ
  • 入口になる下層ページを重視
  • 思わずダウンロードしたくなる資料を複数設置
  • 社内で更新できるようにホームページ運用ツールを導入
  • ホームページとリアル営業の連携を強化

1.サービスごとに独立したサイトを立ち上げ

ニーズのまったく異なる商材ごとにサイトを独立させました。検索キーワードやサービスに特化したオリジナルコンテンツが作れ、SEOも強化できました。

デザイン制作ではサイトを横展開した場合を想定し、ベースデザインは同じでテーマカラーが違う構成にしました。

  • 複数あるサービスを本体サイトから独立したサイトへ順次移行していった
  • SEOの力を弱めない移行方法(301リダイレクト)

2.入口になる下層ページを重視

TOPページよりは詳細ページの優先度を高めて構成を考えた。離脱を防ぎCVRを高めるためにフックになるコンテンツへの導線を網羅して配置(サイトマップの順序も詳細ページから、デザインカンプもあえて詳細ページから作成。クライアントが気にして凝りたがるのはTOPページだが、TOPに時間をかけても意味が無いので詳細ページの優先度を意図的に上げた)

3.思わずダウンロードしたくなる資料を複数設置

検討度合の低いユーザーでも問い合わせしやすいように、価格表や体験版DLなど魅力的な問い合わせ方法を複数設定し見込み顧客獲得力を強化しました。

4.社内で更新できるようにホームページ運用ツールを導入

自社で更新ができるようにCMSを導入。ニュース、セミナー、導入事例をクライアントで自由に更新できるようにした。

5.ホームページとリアル営業の連携を強化

SEO・リスティングで集客 ⇒ 詳細ページで逃がさず ⇒ 営業フック ⇒ 顧客情報獲得 ⇒ メルマガ ⇒ セミナー ⇒ 個別営業というウェブと営業を連携させた流れを設計し強化できる流れを作りました。

フルリニューアルの結果

  • CV数が、年間0件 → 月間100件以上にアップ!
  • 社内でサイトを運用できるようになった
  • 想定KWで検索上位に表示
  • ウェブと営業の連携がスムーズにいくようになった

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