warnermical旧ドメイン事件、ドメインを簡単に捨ててはだめ・なるべく変えないほうがいい理由

先日、WEB系のイベントでとある企業のWEB担当者の方と話しました。ホームページのリニューアルを検討しているそうで「ドメインも1から取り直して全部作り変えようかという話がでているんですよ」とのこと。あー、それはとても良くない事だなと思っていたのですが、その良くない事をイオンシネマさんという大きな会社がしてしまったようです。

イオンシネマ「ドメインを変えた結果のっとられちゃいました…」

イオンシネマさんのサイトに、こんなニュースリリースが出ていました。( 【重要なお知らせ(ご注意)】当社HPへアクセスされる場合、旧ドメインはご利用にならないようご注意ください。

【重要なお知らせ(ご注意)】

当社HPへアクセスされる場合、旧ドメインはご利用にならないようご注意ください。

(1)イオンエンターテイメント株式会社(以下「当社」といいます)は、商号の変更(会社の統合)に伴い、2013年7月1日に 「https://www.warnermycal.com/」という旧ドメインから「//www.aeoncinema.com/」という現在 のドメインへ切り替えを行いました。このような状況下で、現在、当社の旧ドメイン「https://www.warnermycal.com/」にアクセスされた場合、意図せぬサイトへ遷移するという事例が報告されております。

(2)旧ドメインについては、現在、当社において管理・運用を行っておらず、当社とは無関係の第三者が取得・管理しており、前記遷移先のサイトについても当社とは無関係です。そのため、旧ドメインへアクセスすることにより、お客さま等に何らかの被害等が生じても、当社では一切責任を負いません。

(3)今後、当社HPへアクセスされる場合は、必ず(www,.aeoncinema.com/)をご利用ください。また、旧URLをブックマーク等に登録されている場合は、直ちに上記URLへご変更ください。

※旧ドメインのhttps://www.warnermycal.com/にはウイルスがしこまれているようなので絶対に行かないでください。

「https://なんちゃらかんちゃら」というサイトURLの事をドメインといってインターネットの住所のようなものです。イオンシネマさんは、社名変更に伴って旧ドメインから新ドメインに変えたらしいんです。で、旧ドメインはもういらないでしょと捨ててしまった結果、どこかの悪いやつに買われてしまい、どうやら旧ドメインを乗っ取られ悪用されているようです。


長く運用した中古ドメインはSEOに強いので売買されていますし、悪いやつらも狙ってます

中古ドメインはSEOに強いんです。SEOの評価指標は何百とあるんですが、その中にドメイン年齢といってドメインが開設されてからの長さというのもあります。長ければ長いほど高評価されます。長い年月運営された老舗サイトなので高評価します!という事です。

また、中古ドメインは他サイトからのリンクが多い事や、いいねやツイートなどがすでにあるなど他にもおいしい点が多いんです。なので、裏インターネットの世界では中古ドメインが売買されていたりします。


リニューアルするからといってドメインを変えたり捨てたりしたらダメな理由

リニューアルするからといってドメインを捨ててはいけないのは、悪用されるからという事もありますが、それ以上にある程度評価されている旧ドメインのSEOパワーを再利用できるからです。長く運用しているし、リンクもたくさんされており、いいねもある状態のドメインを捨てるのではなく、検索エンジンに「ドメインを引っ越ししましたので、SEOパワーも新しいドメインに加算してくださいね」と伝える方法があります。それは、301リダイレクトといわれる方法で、古いドメインに301リダイレクトの設定をしておくと、新しいドメインに自動で転送してくれるだけでなくSEOパワーも引き継いでくれます。

とはいえ、301リダイレクトをしてもSEOパワーが100%引き継がれるわけではありません。2割減くらいで引き継がれます。ですので、やはりドメインの変更はしないほうがいいんです。イオンシネマでは301リダイレクトは実施もしなければ考えもしなかったのかもしれませんね。こういった事をしてしまうとせっかくの資産を無駄にしてしまいますし、乗っ取られれば会社の評判も落としかねないので注意してくださいね。


まとめ

リニューアルするからといってドメインを変えたり捨てたりしたらダメですね。

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