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フリーランス、個人事業主、中小企業経営者がホームページを自分で制作するとしたら、グーペ(Goope)とジンドゥー(ジンドゥー)どちらを使ったら良いでしょうか?
グーペ基本情報
名前 | グーペ(Goope) |
運営会社 | GMOパペポ株式会社 |
料金 | ・月額 1,100円(12ヶ月契約時) ・初期費用 3,300円 |
公式ページ | https://goope.jp/ |
サポート | あり |
特長 | ・ホームページ自作ツールの中でもっとも簡単 ・無料おためし15日間 |
ジンドゥーの方がデザインの自由度が高いが難しい、グーペは簡単だがデザインはシンプル
- ジンドゥーの方が凝ったホームページを作れる:デザインの自由度はジンドゥーの方が高い。
- グーペは簡単な反面シンプルすぎるデザイン:グーペはテンプレートが決まっており、主要なページがあらかじめ完成済みだからどんな初心者でも必ずHPを完成させられる。
- ジンドゥーは自由度が高いから難しい:ジンドゥーは真っ白なページに、見出しや画像、表などのパーツをレゴブロックのようにはめ込んでいく。自由度が高い反面、完成させられない方も多い。
最初に結論を言うと、グーペもジンドゥーもどちらも良いツールです。料金もほぼ同じ。機能も十分。大きな違いはホームページの作成方法と難易度です。
どちらが、簡単に作れるか?(学習コストが低いか?)
ジンドゥーよりグーペの方が簡単に作れます。
HP作成方法の違い
グーペもジンドゥーも、専門知識がなくても使える優良ホームページ作成ツールです。しかし、2つのツールは作り方が大きく異なります。
- ジンドゥー:好きなパーツを自由にはめ込んでいくレゴブロック型(自由度が高い分、デザインやコンテンツを自分で考える必要がありグーペより難しい)
- グーペ:テンプレートに文字や写真情報を入れ込むだけで商用サイトが完成(自由度は低いが、順番に必要情報を入力していくだけ、誰でも必ず商用サイトを完成させられる)
ジンドゥーはレゴブロックのように自由にパーツを配置できる
レゴブロックのように好きなパーツをはめ込んでいくのがジンドゥーの特長です。デザインの自由度は、自作ツールの中で自由度がもっとも高いWixと、型が決まっておりベースデザインが決まっているグーペの中間。自由にコンテンツを配置できますが、Wixのように自由すぎるためにページが崩れるといったことはあまりないです。
上から下にコンテンツを追加できる。
ここでは、コンテンツ「画像付き文章」を入れます。
画像をアップし、文字を入力。コンテンツ「画像付き文章」を入力できました。
ページの途中から、左右2段に別けました。自動でモバイル対応しているのでスマホで見ると1段に戻ります。
別けたレイアウトにも好きなコンテンツを入れることができます。
- ジンドゥーは、かゆい所に手は届かない、やっぱり難しい:デザインをカッコよくするには、コンテンツの間に適切な間隔を開けたり、画像サイズを調整しないといけません。更に細かい調整にはCSSなどの専門知識も必要になります。
- 0からページを作るから難しいしセンスも必要、誰でも作れる気軽さはない:コンテンツ(料金やスタッフ紹介、求人)があらかじめ型が決まっているグーペに比べると、「どんなページを作るか?」「どんなデザインにするか?」「どんな文章で見込み客をその気にさせるか?」など自由度が高いので、かなり悩むことになるでしょうし、難易度も高くなります。
グーペは文字と写真を入れ込んでいくとサイトが完成する
一方、グーペは日本の上場企業「GMOパペポ株式会社」(ロリポップや、カラミーショップ、JUGEMブログを運営する会社)が運営する日本製ツール。デザイン、ページや機能すべてが日本向け。
- あらかじめページの型が決まっているので細かいことを考えなくていい
- 情報とデザインが別れている、デザインはテンプレートを選ぶだけ
- 日本製ツールなので日本の商用サイトに必要な機能が最初から入っている(ブログやネットショップもできる)
- CSSをフル編集できるので、かっこいいページにアップデートすることもできる
トップページのスライドショー用の写真2枚、ウェルカムメッセージを入力。
スライドショーとウェルカムメッセージが入力されたトップページが完成。
グーペであらかじめ設定されているページ
- トップページ
- お知らせ
- カレンダー
- フォトアルバム
- 店舗情報
- スタッフ紹介
- メニュー・料金
- クーポン
- 求人ページ
- ブログ
- ネットショップ
- フリーページ
など、必要なページの型があり、空欄を埋めていくだけでページが完成します。文章と写真を空欄に入力していくだけで、トップページだけでなく主要なページは全て完成します。
グーペのデザイン変更例
デザイン変更が簡単なのもグーペの特長です。
好きなデザインテンプレートを選べば。
がらっとデザインを変えられます。
文章とデザインが別れているので、デザイン変更はテンプレートを変えるだけ、一瞬でできます。簡単ですが物足りない?
グーペは、CSSが自由に編集できるのでかっこいいサイトにカスタマイズすることも可能
CSSは自由にカスタマイズできるので、キャンペーンサイトやランディングページ(LP)のようにサイトデザインを作り込むことも可能です。
手作りの一点ものの洋服の展示・販売「ooe」
シンプルなデザイン、手書き風のロゴやイラスト、写真の一枚一枚まで、自社の世界観を訴求している素敵なホームページです。
ホームページのイラストや文章も全てご自身で作成されたそうです。このブログでは、グーペを使ってホームページを自作することをおすすめています。まさに「ooe」さんのような利用シーンが理想です。
「自社イメージ」や「見込み客」を理解しているのはビジネスを実際に運営している「あなた」。あなたが表現するのが一番良いんです。
千葉県館山市にあるお寺「曹洞宗 源慶院」
脱力系のイラストが可愛いお寺のホームページ。PC・タブレット・スマホの全ての表示に対応したレスポンシブデザイン。「お!そう変わりますか!」と画面サイズを変えるたびにお坊さんの位置が変化。どんなデバイスで閲覧しても読みやすく、読みやすさと遊び心のある装飾の両立をしています。
ロケーションフォト専門スタジオ「IDEA PHOTO WORKS」
ほとんどランディングページのような情報量の多いサイト。スマホ対応もされており、デザイン性も訴求力もかねそなえたホームページです。
愛知の地元情報発信サイト「あいちfan」
ポップなイラストを活かしたデザイン。かっこいいです。グーペホームページ大賞2018にノミネートされたサイト。おそらくこのサイトが大賞を受賞するでしょうね。
このレベルになると自作は無理ですけどね。最初は自作し、経営が起動にのってからHP制作会社に依頼して、キレイなデザインにアップデートしましょう。
どちらがSEOに強いか?
どちらにも必要十分な機能が揃っています。
- ブログ機能:ジンドゥーもグーペもブログ機能あり
- 表示速度:ほぼ同じ(グーペの方が機能がシンプルな分表示が速い)
- SSL対応(https):グーペもジンドゥーも対応
- 独自ドメイン:グーペもジンドゥーも使える
Google が進化し続けているので(現在も)、ツールの優劣ではなく「見込み客の悩みを解決できる信頼できるサイトかどうか?」が問われるようになっています。小手先のテクニックやGoogleを騙すような裏技が通用しません。本物の情報を見込み客に提供できるかどうかが大事。
SEOの要、ブログ機能はどちらにもあり
SEOが裏技や小手先のテクニックが通用したくなり、「コンテンツマーケティング」といって優良情報を見込み客に届けられるかが重視されています。優良情報を見込み客に届けるのに最適な機能がブログです。
ジンドゥーのブログ機能
ジンドゥーのブログはワード感覚で運用できないし、海外仕様。カスタマイズはできるとはいえ日本向けの普通のブログに最初からついている機能が無いのが残念。
ホームページ制作方法と同じでブロックを入れ込んでいく。
コンテンツ「見出し」やコンテンツ「文章」など、いちいちパーツを選択してコンテンツを追加しないといけない。Wordのように文字だけ入力するブログとは違う。WordPress5.0のGutenbergに似ている。
ブログ記事(そっけない?)が完成。デフォルトではいいねボタンやコメント欄が無い。しかも日付は「18日 12月 2018」と海外仕様。面倒な設定をすれば修正できる。が、手間。
グーペは日記機能
一方、グーペは日記機能。姉妹サービス「JUGEMブログ」を使います。日本向けブログサービスなので必要な機能は最初から揃っています。
ジンドゥーもグーペもアメブロ、はてなブログやライブドアブログなど外部ブログが使える
ジンドゥーブログはかなり微妙ですし、グーペブログも合わない人もいるでしょう。とはいえ、どちらもアメブロやはてなブログなどの外部ブログを使うことができるので、あまり大きな問題ではないです。好みのブログを使ったらいいと思います。
信頼感のある商用サイトが作れるか?
グーペもジンドゥーもしっかり情報を訴求でき、PCでもスマホでもキレイな見栄えの信頼感のあるサイトができます。
グーペもジンドゥーも同じくらい信頼感のあるサイトが作れる、が…
商用サイト向けのページやテンプレートが予め準備されており誰でも使いこなせるグーペに比べると、ジンドゥーを使いこなすにはセンスが必要。
- WIXやWordPressは難しい:WixやWordPressは自由度が高すぎるために、商用サイトとしてはありえないほど毒々しいデザインになってしまったり、表示が壊れてしまったりと、初心者が使いこなすにはかなりの難易度。
- グーペとジンドゥーは簡単だけど、ジンドゥーの方が難しい:グーペとジンドゥーでは、ジンドゥーの方が難易度が高め。そもそも真っ白なページに何を書いていいのか迷う上に、ページの表示を壊してしまうかもしれない危険性がジンドゥーにはあります。
- 自由度の高いジンドゥーでは歪なサイトが出来がち:奇抜なサイトやブランディング的にマイナスになるHPが出来てしまうことも。
ジンドゥーで作られたサイト事例
ジンドゥーは簡単な操作で複雑なレイアウトのサイトを作れます。とはいえ、デザインの良し悪しを左右するのは素材写真なので、クオリティーの高い写真がないならばここにあるサイトのようにかっこよくはならないのでご注意を。
地方創生プロジェクト「Cloud ON OKINAWA」
清潔感と信頼感がある良いデザインですね。少し難しそうですがこんなサイトもジンドゥーなら自作できるはず。
Cafe1001 (いちまるまるいち)
自作でここまで作るのはすごいのですが、デザイン作成の自由度が高いと少しデザインが奇抜になったり壊れ気味になったりすることも。
イラストレーター茶谷順子さんのHP「日々のかけら」
手書きイラストがめちゃ可愛いサイト。中の人の優しそうな雰囲気の伝わる良いサイトですね。
洋菓子包材屋「松岡商店」
会社の情報を詳しく掲載している良サイト、HP自作するうえで手本にしたい。ショッピングカート機能まで装備しています。
グーペで作られたサイト事例
クオリティーの高い素材写真やcoolなロゴがなくても日本向けの真面目で信頼感のある商品サイトが完成するのがすごい。
キレイなロゴや素材写真がなくても安心と信頼感のあるサイトが作れる
田村淑法律事務所
グーペならロゴやかっこいい写真が無くても、安心感・信頼感のあるサイトが完成します。ある程度テンプレートがきっちり作られているのと、日本製ツールなので日本の商用サイト向けに最適化されているから。初心者でも同じようなサイトは絶対に作れます。
mer by PUUR
デザインは有料テンプレート「Blackboard」を利用。カスタマイズはあまりしていないので、きれいな素材写真があるなら、このサイトと同じくあなたにもかっこいいサイトを作ることができます。
切麦や 甚六
高級感がある和風デザイン。うどんのシズル感もイケてます。ただし、このレベルになるとホームページ制作会社に依頼しないと作れません。
コスパがいいのは?
グーペは15日間の無料の試用期間があり、ジンドゥーは無料でも利用できますが広告が出てきます。商用利用で無料版を使うのはありえませんので、有料版のコスパを比較します。
- ジンドゥーの月額利用料:945円/月(年契約の場合)
- グーペの月額利用料:1000円/月(年契約の場合)
結局、WordPressのほうがおすすめ?
グーペとジンドゥーで比較すると機能も価格もほぼ同じ。大きく違うのはホームページの作り方。ジンドゥーの方がデザインの自由度が高いです。
しかし、複雑でかっこいいデザインが欲しいならWordPressを外注した方がコスパがいいです。自作で安くすませたいなら簡単なグーペの方がいいでしょうか?