「グーペとJimdoの比較」フリーランス・個人事業主・中小企業にオススメツールはどっち?


ホームページを自分で制作するつもり、グーペとJimdoが良いらしいけど、どっちがいい?

SEOに強いのはグーペとJimdoどっち?

デザインにはこだわりたい、オシャレなのはどっち?

みなさんの疑問に丸っとお答えします!
フリーランス、個人事業主、中小企業経営者がホームページを自分で制作するとしたら、グーペ(Goope)とJimdo (ジンドゥー)どちらを使ったら良いでしょうか?

ホームページ制作業界で15年以上の経験をほこる私(@saino_biz)がグーペとJimdoどちらがおすすめかを徹底解説します!
【結論】個人事業主・中小企業がホームページを自作するならグーペがおすすめ
- グーペとJimdoほぼ同じ、違うのは難しさ:機能も性能もコスパもほぼ同じ、大きく違うのは作り方の難しさ。
- グーペはテンプレートがあり、最初から主要ページが完成しているから簡単:グーペは、テンプレートが決まっており、主要なページがあらかじめ完成済みだからどんな初心者でも必ずHPを完成させられる。
- Jimdoは自由度が高いから難しい、センスも必要:Jimdoは真っ白なページに、ブロックのように見出しや画像、表などのパーツをはめ込んでいく。自由度が高く、挫折する方も多い。
- 自由度が高いと難しいし、歪なホームページが完成しがち:PCで見るとかっこいいのに、スマホで見ると「ロゴが無い」「ボタンが消えている」「サイトが大きく崩れる」などデザインがおかしくなったり、一般人には理解し難い芸術が爆発タイプの奇抜なデザインになりがち。

最初に結論を言うと、グーペもJimdoもどちらも良いツールです。料金もほぼ同じ。機能も十分。大きな違いはホームページの作成方法と難易度です。
簡単に作れるか?(学習コストが低いか?):グーペ vs Jimdo

グーペのほうが簡単に作れる!
グーペとJimdo、HP作成方法の違い
グーペもJimdoも、専門知識がなくても使える優良ホームページ作成ツールです。しかし、2つのツールは作り方が大きく異なります。
- Jimdo:好きなパーツを自由にはめ込んでいくレゴブロック型(自由度が高い分、デザインやコンテンツを自分で考える必要がありグーペより難しい)
- グーペ:テンプレートに文字や写真情報を入れ込むだけで商用サイトが完成(自由度は低いが、順番に必要情報を入力していくだけ、誰でも必ず商用サイトを完成させられる)
Jimdoはレゴブロックのように自由にパーツを配置できる
Jimdoは海外製、ドイツで開発されたツールです。海外で人気があり、テンプレートデザインや機能もどちらかといえば海外向けです。
デザインの自由度は、自作ツールの中で自由度がもっとも高いWixと、型が決まっておりベースデザインが決まっているグーペの中間。自由にコンテンツを配置できますが、Wixのように自由すぎるためにページが崩れるといったことはあまりないです。
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Jimdoのデザイン作成例
レゴブロックのように好きなパーツをはめ込んでいくのがJimdoの特長です。

上から下にコンテンツを追加できる。

ここでは、コンテンツ「画像付き文章」を入れます。

画像をアップし、文字を入力。コンテンツ「画像付き文章」を入力できました。

ページの途中から、左右2段に別けました。自動でモバイル対応しているのでスマホで見ると1段に戻ります。

別けたレイアウトにも好きなコンテンツを入れることができます。
- Jimdoは、かゆい所に手は届かない、やっぱり難しい:デザインをカッコよくするには、コンテンツの間に適切な間隔を開けたり、画像サイズを調整しないといけません。更に細かい調整にはCSSなどの専門知識も必要になります。
- 0からページを作るから難しいしセンスも必要、誰でも作れる気軽さはない:コンテンツ(料金やスタッフ紹介、求人)があらかじめ型が決まっているグーペに比べると、「どんなページを作るか?」「どんなデザインにするか?」「どんな文章で見込み客をその気にさせるか?」など自由度が高いので、かなり悩むことになるでしょうし、難易度も高くなります。

自由度が高い分、やっぱり難しいですね。
グーペは文字と写真を入れ込んでいくとサイトが完成する
一方、グーペは日本の上場企業「GMOパペポ株式会社」(ロリポップや、カラミーショップ、JUGEMブログを運営する会社)が運営する日本製ツール。デザイン、ページや機能すべてが日本向け。
- あらかじめページの型が決まっているので細かいことを考えなくていい
- 情報とデザインが別れている、デザインはテンプレートを選ぶだけ
- 日本製ツールなので日本の商用サイトに必要な機能が最初から入っている(ブログやネットショップもできる)
- CSSをフル編集できるので、かっこいいページにアップデートすることもできる
グーペのページ情報入力例

トップページのスライドショー用の写真2枚、ウェルカムメッセージを入力。

スライドショーとウェルカムメッセージが入力されたトップページが完成。
グーペであらかじめ設定されているページ
- トップページ
- お知らせ
- カレンダー
- フォトアルバム
- 店舗情報
- スタッフ紹介
- メニュー・料金
- クーポン
- 求人ページ
- ブログ
- ネットショップ
- フリーページ
など、必要なページの型があり、空欄を埋めていくだけでページが完成します。

文章と写真を空欄に入力していくだけで、トップページだけでなく主要なページは全て完成します。
グーペのデザイン変更例
デザイン変更が簡単なのもグーペの特長です。

好きなデザインテンプレートを選べば。

がらっとデザインを変えられます。

文章とデザインが別れているので、デザイン変更はテンプレートを変えるだけ、一瞬でできます。
グーペは、CSSが自由に編集できるのでかっこいいサイトも作れます
CSSは自由にカスタマイズできるので、キャンペーンサイトやランディングページ(LP)のようにサイトデザインを作り込むことも可能です。
手作りの一点ものの洋服の展示・販売「ooe」
シンプルなデザイン、手書き風のロゴやイラスト、写真の一枚一枚まで、自社の世界観を訴求している素敵なホームページです。
ホームページのイラストや文章も全てご自身で作成されたそうです。このブログでは、グーペを使ってホームページを自作することをおすすめています。まさに「ooe」さんのような利用シーンが理想です。
「自社イメージ」や「見込み客」を理解しているのはビジネスを実際に運営している「あなた」。あなたが表現するのが一番良いんです。
千葉県館山市にあるお寺「曹洞宗 源慶院」
脱力系のイラストが可愛いお寺のホームページ。PC・タブレット・スマホの全ての表示に対応したレスポンシブデザイン。「お!そう変わりますか!」と画面サイズを変えるたびにお坊さんの位置が変化。どんなデバイスで閲覧しても読みやすく、読みやすさと遊び心のある装飾の両立をしています。
ロケーションフォト専門スタジオ「IDEA PHOTO WORKS」
愛知の地元情報発信サイト「あいちfan」
このレベルになると自作は無理ですけどね。最初は自作し、経営が起動にのってからHP制作会社に依頼して、キレイなデザインにアップデートしましょう。

グーペは簡単に作れて、デザインを作り込むことも可能。ホームページを作る簡単さと、かっこいいデザインを両立できる。
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SEOに強いか?(集客力があるか?):グーペ vs Jimdo

SEOは、ほぼ同等。
- 表示速度:ほぼ同じ(どちらも早い)
- SSL対応(https):グーペもJimdoも対応(無料・有料)
- 独自ドメイン:グーペもJimdoも使える
Google が超進化し続けているので(現在も)、ツールの優劣ではなく「見込み客の悩みを解決できる信頼できるサイトかどうか?」が問われるようになっています。小手先のテクニックやGoogleを騙すような裏技が通用しません。本物の情報を見込み客に提供できるかどうかが大事です。

それでも、ツールとしてのSEOの優劣を比較するならほぼ同じ、どちらも優秀なツールだと言えます。
SEOの要、ブログ機能はグーペの勝ち
SEOが裏技や小手先のテクニックが通用したくなり、「コンテンツマーケティング」といって優良情報を見込み客に届けられるかが重視されています。優良情報を見込み客に届けるのに最適な機能がブログです。
Jimdoブログは微妙?
Jimdoのブログはワード感覚で運用できないし、海外仕様。カスタマイズはできるとはいえ日本向けの普通のブログに最初からついている機能が無いのが残念。

ホームページ制作方法と同じ

コンテンツ「見出し」やコンテンツ「文章」など、いちいちパーツを選択してコンテンツを追加しないといけない。Wordのように文字だけ入力するブログとは違う。WordPress5.0のGutenbergに似ている。

ブログ記事(そっけない?)が完成。デフォルトではいいねボタンやコメント欄が無い。しかも日付は「18日 12月 2018」と海外仕様。面倒な設定をすれば修正できる。が、手間。
グーペブログが良い理由
一方、グーペブログは姉妹サービス「JUGEMブログ」を使います。日本向けブログサービスなので必要な機能は最初から揃っています。
グーペブログのメリット
- グーペユーザーなら無料でJUGEMブログ有料版が使える
- 広告なし
- ホームページと同じ独自ドメインの設定ができる
- 最大3つもブログが作れます
- デザインテンプレートが豊富
- 容量無制限
- スマートフォン対応もバッチリ
- HTML・CSSのカスタマイズができる
無料なのに機能は有料版。しかも3つまでブログを開設できるので「お店ブログ」「店長ブログ」「スタッフブログ」など複数ブログを運用できます。
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Jimdoもグーペもアメブロ、はてなブログやライブドアブログなど外部ブログが使える
Jimdoブログはかなり微妙ですし、グーペブログも合わない人もいるでしょう。とはいえ、どちらもアメブロやはてなブログなどの外部ブログを使うことができるので、あまり大きな問題ではないです。
好みのブログを使ったらいいと思います。

Jimdoブログが微妙でも、外部ブログを使えばいいので、あまり気にしなくていいでしょうね。
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信頼感のある商用サイトが作れるか?:グーペ vs Jimdo
グーペもJimdoもしっかり情報を訴求でき、PCでもスマホでもキレイな見栄えの信頼感のあるサイトができます。
グーペもJimdoも同じくらい信頼感のあるサイトが作れる、が…
- WIXやWordPressは難しい:WixやWordPressは自由度が高すぎるために、商用サイトとしてはありえないほど毒々しいデザインになってしまったり、表示が壊れてしまったりと、初心者が使いこなすにはかなりの難易度。
- グーペとJimdoは簡単だけど、Jimdoの方が難しい:グーペとJimdoでは、Jimdoの方が難易度が高め。そもそも真っ白なページに何を書いていいのか迷う上に、ページの表示を壊してしまうかもしれない危険性がJimdoにはあります。
- 自由度の高いJimdoでは歪なサイトが出来がち:奇抜なサイトやブランディング的にマイナスになるHPが出来てしまうことも。

商用サイト向けのページやテンプレートが予め準備されており誰でも使いこなせるグーペに比べると、Jimdoを使いこなすにはセンスが必要。
Jimdoで作られたサイト事例
Jimdoは簡単な操作で複雑なレイアウトのサイトを作れます。とはいえ、デザインの良し悪しを左右するのは素材写真なので、クオリティーの高い写真がないならばここにあるサイトのようにかっこよくはならないのでご注意を。
地方創生プロジェクト「Cloud ON OKINAWA」
Cafe1001 (いちまるまるいち)
イラストレーター茶谷順子さんのHP「日々のかけら」
洋菓子包材屋「松岡商店」
グーペで作られたサイト事例
クオリティーの高い素材写真やcoolなロゴがなくても日本向けの真面目で信頼感のある商品サイトが完成するのがすごい。
キレイなロゴや素材写真がなくても安心と信頼感のあるサイトが作れる
田村淑法律事務所

グーペならロゴやかっこいい写真が無くても、安心感・信頼感のあるサイトが完成します。ある程度テンプレートがきっちり作られているのと、日本製ツールなので日本の商用サイト向けに最適化されているから。初心者でも同じようなサイトは絶対に作れます。
mer by PUUR
切麦や 甚六
コスパがいいか?:グーペ vs Jimdo

グーペもJimdoも同等の料金、安く運用できます。
グーペは15日間の無料の試用期間があり、Jimdoは無料でも利用できますが広告が出てきます。商用利用で無料版を使うのはありえませんので、有料版のコスパを比較します。

- Jimdoの月額利用料:945円/月(年契約の場合)
- グーペの月額利用料:1000円/月(年契約の場合)

グーペもJimdoも年間1万円とちょっとで運用できます!
フリーランス・中小企業が失敗しないホームページ集客方法は「HP自作」
個人事業主・フリーランスのための失敗しないホームページ制作方法は「HPの自作」 その理由とは?では、フリーランスや中小企業経営者にとっての不都合な真実とその打開策をお伝えしています。
「なぜ自作すべきか?」簡単に概要を説明します。
フリーランス・起業の不都合な真実「起業1年で4割が廃業」
という信じたくない事実を、ソースとグラフつきで解説しました。

安易に起業したり、何の考えもなくホームページを作ってしまえば即死もありえます。
起業・ホームページ集客に失敗しないために「HPを自作する」
即死もありえるからこそ、失敗しない方法を実行しないといけません。
- シリコンバレー発の失敗しない起業法「リーンスタートアップ」のように、小さく作ってサービスや商品(MVP)を検証する
- MVP(検証可能な最小単位の製品)はホームページ。簡単に自作しニーズの検証・ブラッシュアップができる
- 優良ツールでHPを自作すれば、簡単・格安・最速で作れる(PDCAを回すのに最適)

つまり、起業やホームページ集客に失敗しないために検証し改善することが必要です。早く安く簡単に作れるホームページ自作は検証にもってこい。ホームページを使って見込み客のニーズを検証し、あなたのサービスや商品を改善していきましょう。
「HP自作」と「HP制作会社に依頼」の比較
検証可能な最小単位の商品(MVP)を検証することが一番大切、そのためホームページは早く安く簡単に作れなければいけません。その場合、「ホームページを制作会社に作らせるべきか?」「自作すべきか?」どちらが良いのでしょう?
A:ホームページ制作会社に依頼する場合
- 初期構築費用:30〜50万円(別途、月々の運用費)
- 運用費用(年間):10万円前後
- 制作期間:3〜6ヶ月
まともなホームページ制作会社に依頼すれば初期費用として30〜50万円の制作費用が必要です。
アクセス解析や、キーワードの検索数の調査、どのキーワードを狙い、どんなコンテンツを作るべきか? といった企画や、あなたが作りたいホームページのイメージなどをすり合わせていくので、何度も何度も打ち合わせや修正を重ねてようやく完成します。
また、現在ではスマホ利用者のほうがPC利用者より多く、「PCで閲覧した場合のデザイン」と、「スマホで閲覧した場合のデザイン」の2種類を作成し、一つのホームページに落とし込みます。
つまり実質2サイトを作っているので、まともなホームページ制作会社ならそこそこの制作費がかかります。

費用をケチって格安制作会社に依頼すれば、少しデザインが派手かもしれないですが、集客の役にたたない粗大ごみのようなサイトが完成します。
B:ホームページを自作する場合
- ホームページ制作費:無料(自作するので)
- 運用費用(年間):1万円+α
- 制作期間:1日〜1週間
一方、ホームページを自作すれば制作費・運用費込みでたったの1万円(年)弱ですみます。自作することでホームページ制作料金をかなり安くおさえられます。
また自作ツールはグーペやJimdo、WIX、WordPressなど優秀なツールがたくさんあり、HP自作は難しくありません。

結局、起業時はホームページ制作会社に高い金を支払ってホームページ作を作らせても、「誰がターゲットでどんな訴求をすれば刺さるのか?」もはっきりしていません。デザインだけかっこよくて中身の無い粗大ごみのようなHPが完成しがち。HPを自作してニーズを検証しながらブラッシュアップしていくのが一番良いです。
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まとめ
グーペとJimdoは機能も価格も、ほぼ同じ。大きく違うのはホームページの作り方です。
私のおすすめは、制作方法がより簡単で、カスタマイズすればかっこいいサイトにアップデートできるグーペです。
両ツールともに、無料期間があるのでぜひ両方試してみてください。